【フクロウ飼育】餌のこと其の二_2024年11月8日

先日『餌のこと其の一』に続いて、今日はもう少し掘り下げたいと思います。今日の内容はこれから飼いたい人より、既に飼っている人向けになります。

先日のブログのおさらい。餌はヒヨコ・マウス・ウズラなど。当店で販売している冷凍された餌を購入(通販可)→水に約20分つけて解凍→不要な部分をキッチンバサミで取り除く→そのままあげるか、一口大に切ってピンセットであげるか。作業時間は20秒ほど。そんなにグロくないよ。というところまで話しました。

餌については、それぞれ販売店の言い分、獣医はまた違うことを言う、YouTubeで一般の方がアドバイスしたりと諸説あるとは思うのですが、私共、年間数多くの雛を育て販売し、自分でもペットのフクロウを継続して飼育してきた中で、失敗もし、反省もし、試行錯誤をし、先輩方々の意見を聞き、たどり着いた現時点での見解になりますので参考になるかなと思います。

根っからのフクロウ馬鹿なので一番にフクロウのことを考えてます。中には利益のとれる餌をむやみにすすめる店もあるし、獣医は飼ったことないので机上の空論、鵜のみにするのは注意が必要かなと感じます。

※これから記載する内容は、あくまでも一般的なフクロウ全般の話であり、種類によっては全くあてはまらないこともあるし、状況や環境によっても変わってくるし、文章なので間違えて受け取ることもあると思います。原則、当店からお渡しする際に、選んでいただいた種類や個体についての細かい情報をお伝えしています。予めご了承ください。

(1)置き餌

フクロウの餌は成鳥で1日1回が基本ですが、可愛がるために刻んでピンセットであげる場合も、それだけで終わりにせず、適量に用意した餌の残りはたおれにくい皿に置いてあとで食べられるようにします。いわゆる置き餌。夜中の静かな間は落ち着いて食べられるので、夜、仕事から帰ってきたらピンセットであげて、残りを朝まで置く、朝になったら皿を下げるというのがタイミング的にベストかなと思います。

人間のタイミングであげる数分だけでは必要量を食べきれず、これをやらないと長い間かけて気づかないうちに餌が足りずにある日突然落ちてしまう。何故かわからないけど突然、、という人からヒアリングすると、結局餌が足りなかったんじゃないかという原因がほとんどなように感じます。

もちろん最初から置き餌でも構いません。すでに慣れているフクロウは置き餌にしたから荒くなるということはないです。ただやっぱり餌は猛禽類の心を掴むのに重要なファクターだし、一番可愛い姿を見せてくれる時間でもあるので手からあげたいですよね。普段からグローブに乗せて餌をあげれば、お出かけするときもすんなりグローブに乗ってくれるし、家の中でグローブめがけて飛んできて鷹匠気分が味わえますし♡

ある程度成長していく過程で『旦那にだけ蹴りを入れるんですが、治せませんか。』はよくある質問です。家族みんなで仲良くしたいなら、ひとりだけでなく、順番に食事当番をされることをお勧めします。

(2)体重測定

夏と冬とでは食べる量が変わります。冬は夏の倍食べる子もいます。また、暖房をすごくかけている家と全くかけていないという家では同じ種類でも食べる量が異なります。体格差もや個体差ももちろんあるので、他所の子の情報は参考程度に。気温が低い時は体重を保つためにたくさん必要になります。特にアメチョやスピックスなどの100g前後の小型種は体重の減少が数グラムでも響きやすいので、そこが小型種が難しいと言われている理由かなと思いますが、置き餌と体重測定を実行すれば小型種だから難しいということは全くありません。

餌の数が増えようが減ろうが、体重をキープできれば問題ありません。成鳥は毎日体重をはかる必要はないけど、月に1回とか決めてベスト体重を把握しておくと、体重が減ったから餌を増やそうとか、餌を残すけど足りているのか疑問に思ったときや本当に具合が悪いかどうかの判断材料になります。

体重測定は必ず食前。食べたお肉の量がのってしまうと誤差がでてしまいます。また、尾羽が床につかない様気を付けて、ジェスやスイベルなどどこまでのせるか毎回同じ条件で測ってください。

(3)餌の種類

これは、フクロウの種類によって餌の内訳が変わってきます。要は、野生で何を主食にしているかによります。一例ですが、寒冷地に生息するシロフクロウはマウスが必須になりますが、普段虫や爬虫類を主食とするインディアンスコップオウルなどの小型種や意外にもアフワシ、アビシニアンなどにもマウスをやりすぎると逆に内臓脂肪がついて病気になるのでヒヨコ主体が好ましいです。

餌の特徴をあげると、ヒヨコはカロリーが低く一般的なフクロウの主食に適していますが、生まれたばかりで骨が柔らかく、いわゆる鶏肉なので、四つ足動物の栄養価がや骨からカルシウム摂取できるマウスを、週に1~2回あげるようすすめています。マウスオンリーは絶対ダメ。確かにマウスは無菌状態で餌用に繁殖されており、農家で飼育されていたヒヨコやウズラに比べて衛生的だと獣医がよく言いますし、自家繁殖をしている店は利益率が高いので売りたがりますが、野生で高カロリーの獲物を捕獲するのが難しい種類にマウスを毎日与え続けることは推奨しません。

ウズラは、骨が固く割れると鋭いので、自身でちぎって食べる鷹隼には骨も与えますが、フクロウは骨から肉だけそいで与えます。鷹隼にあるそのうがフクロウにはなく食道を傷つける恐れがあります。海外の文献で、ウズラの骨で傷ついた食道が炎症を起こし、突然死する症例が報告されています。また、肉だけ与えるウズラオンリーだと必要な栄養素がとれないので、時々与えるのが好ましいです。脂がのっていて肉が多く羽に艶がでます。ただ、消化はあまりよくない。小型種1羽を飼育している場合、ウズラ1羽を消費できないので、当店のフクロウもほぼヒヨコとマウスだけで何年も暮らしているので、あげなくても問題ないでしょう。それかもう1羽お迎えして分けるか、ね。

(4)餌の回数

成鳥は基本、1日1回です。雛は3回食から始め、成長を見て2回、1回と減らしていきます。普段からたくさん食べさせていれば、1泊旅行などで1日くらい抜いても死んだりしませんが、夏場は脱水を起こすといけないので水は置きましょう。心配なら朝あげてからでかけて、帰宅後またあげれば大丈夫。それ以上になる場合は当店でお預りもしています。1週間に1日絶食日を設けるといいという都市伝説!?をたまに聞くけど、わざわざ必要ないかなと思います。

お迎えしたばかりで環境に慣れていない場合、ご飯を食べなくて心配のあまり1日に何度も強制的に食べさせたりしてしまうことがありますが、何度もやることによって悪循環を起こすことがあります。食べなくても置いて様子を見るなどしてください。環境の変化への緊張よりお腹がすいたという感情が勝てば食べ始めます。

また夏場に極端に食べる量が減るのも飼い主さんとしては心配ですが、その時に体重がバロメーターになります。体重が減っていなければ、食事量が減っても大丈夫です。但し、具合が悪いのかどうかの判断材料としては、食欲もをのひとつですのでよく観察してください。

まとめると、

◆置き餌をして後でも食べられるようにしてね。

◆時々体重を測って、現状の餌の量が足りているかチェックしてね。

◆成鳥の餌は1日1回。食べる量が減っても体重が減ってなければ大丈夫。

◆ヒヨコ主体で時々マウス・骨をそいだウズラをあげてね。(シロフクロウなど例外もある)

こんなところですかね。

また次回もテーマを決めて、私共の経験をアウトプットしていきたいと思います。参考にしてね♡

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